
…とある運転者が初任診断を受診するために、自動車事故対策機構などの受付に行くと、Aさんには、4,800円、Bさんには1,800円、Cさんには無料という扱いだったそうです。
なぜ、同じ診断窓口で受付をしているのに、人によって値段が違うのか気になったそうなのですが、なぜこのようなことが起きたのでしょうか?
理由① トラック協会の会員か非会員か
現在、初任診断や適齢診断の手数料は、4,800円となっています。しかし、トラック協会の会員事業所に所属していると、その一部が助成され、残りの1,800円をBさんは支払うことになったのだと思います。
つまり…
Aさん 4,800円
(トラック協会・非会員の運送会社に所属)
Bさん 1,800円
(トラック協会・会員の運送会社に所属)
※助成金額は地域差あり
というわけなんです。
そのため、AさんとBさんで適性診断の金額に違いが出てしまったというわけなんですね。
理由② 他県から受診してきた
Cさんが無料と言われた理由のひとつとして、隣県などから受診しにきた可能性があります。
隣県から受診してきた場合、所属している運送会社のトラック協会の助成金が適用されます。つまり…
Cさん 香川運送(株)本社
〇県トラック協会所属
このCさんが〇県ではなく△県の自動車事故対策機構で適性診断を受診したら、△県トラック協会の助成金が適用されるのではなく、〇県トラック協会の助成金が適用されるというわけです。
まとめると…
Aさん 4,800円(非会員)
Bさん 1,800円(△県トラック協会助成金適用)
Cさん 無料(〇県トラック協会助成金適用)
これは、都道府県トラック協会によって適性診断の助成金額が異なることによって起きる現象です。
理由③ Cさんは一般診断を受診した場合
適性診断で使用するPCとシステムは、基本、任意である一般診断と義務診断、内容はほとんど変わりません。そのため、同時に受付を行うことがあります。
ちなみに、一般診断の手数料は2,400円なのですが、多くのトラック協会は、満額、助成金として支払っていることが多いです。
そのため、一般診断を受診したCさんは、無料となった可能性があります。
まとめ
適性診断を受診しようとして、受付に行ったら「受診者それぞれ金額が違ったけれどなぜ…?」と思った人もいるでしょう。じつは、裏側にはこのような理由があったんですね。