運行管理者のかわりに点呼執行するには資格が必要なの?

運行管理者が行う仕事のひとつに、出発・帰着の乗務員に対する点呼がありますよね。けれど、多くの運送会社は規模の小さいところがほとんど。運行管理者がひとりしかいないことが多いです。

さらに、余裕を持って事務員を雇い入れることができないし、乗務員の中に、運行管理者の資格を持っている者もいない。

そのような中、運行管理者が乗務しなくてはいけなくなった。病気・休暇中であるようなとき、別の者が変わりに点呼を行っても問題ないのでしょうか?

1.点呼執行を行うためには条件がある

運行管理者の替わりに点呼執行を行うために、何か条件があるのでしょうか?

じつは、運行管理者のかわりに点呼執行できるのは「補助者」だけなんです。

補助者の条件を満たしていない。もしくは、補助者に選任していない者が点呼執行をしてはいけない…というわけなんですね。

2.運行管理者補助者の要件

当ブログで補助者の条件を何度か紹介していますが、もしも、運行管理者のかわりに点呼を行うのであれば、①運行管理者の資格者証を持つ者、②運行管理者基礎講習を受講した者、このどちらかの条件を満たしている必要があります。

このふたつの条件を満たしていなければ、そもそも運送会社が運行管理者補助者に選任することができない。つまり、点呼執行することができないということになります。

また、トラック運送会社の場合、国に届出する必要はありませんが、「組織体制図」を作成しておく必要があります。

3.補助者でない者が点呼執行した場合、どうなるの?

運行管理者補助者に選任されていない者が、運行管理者と同じように点呼執行したとしても、残念ながら「点呼執行したとはみなされません。」

つまり、「点呼を行っていない」と見なされるわけです。

最悪の場合、運行管理者が点呼執行という大事な業務を放棄しているとみなされ、重い処分を下される可能性があるので、気を付けておきたいところです。

4.巡回指導や行政監査で提示を求められる

巡回指導や行政監査があったとき、運行管理者 補助者が要件を満たしているのか、確認されます。そのため、①運行管理者資格者証もしくは、②基礎講習の修了証(もしくは手帳)の提示を求められます。

補助者本人は、過去、資格者証や講習修了証を取得していたとしても、紛失してしまっていると、それを証明することができません。

すると、「要件を満たしていない」という扱いを受けてしまうというわけなんですね。

①運行管理者資格者証、②運行管理者基礎講習の修了は、再発行することができます。もしも、紛失していたら、かならず手続きをしておきましょう。